10月4日の自分のブログ(
配筋検査)で、基礎の耐用年数について少し触れました
今回は、耐用年数とコンクリートの圧縮強度の関係を取り上げます
まず、基本から
コンクリートは押されると強いが、引っ張られると弱いんです
そこで、引っ張られても強くなるように、鉄の棒を入れます
引っ張られて、鉄の棒が抜けないように、鉄の棒にはデコボコがついています
D16とかの、Dは異形鉄筋という意味です デコボコ鉄筋と覚えてください
次に
鉄はすぐにサビてしまいます が、大丈夫なんです、コンクリートはアルカリ性で
鉄のサビを止めてくれます
しかし
このアルカリ性は年月と共に中性化して鉄筋を守ってくれなくなります
そして、鉄筋がサビ始めると、強度もなくなります
その上、鉄がサビる事で、膨らんでコンクリートをこわすのです(怖)
また
コンクリートは表面から少しづつ中性化します
この中性化するスピードを、コンクリート強度を高くすると、遅くすることが出来ます
もうすこし、お付き合い願います
(ここから最後まで読んだ方は記念品を!コメントしてください)
この表は日本建築学会発行の
建築工事標準仕様書・同解説5 鉄筋コンクリート工事 2003 の
解説表3,2 耐用年数とコンクリートの圧縮強度の関係 です
解説表3,2によれば、普通ポルトランドセメントを用いた場合は、耐用年数30年、65年、100年において鉄筋腐食確率を3%と5%以下にするためには、呼び強度を、それぞれ18N/平方㎜、以下N(30年耐久),21~24N(65年耐久)、27~30N(100年耐久)が必要である
と書いてあります
もうひとつ大事なことは、カブリ厚さです
カブリ厚さは、コンクリート表面と中の鉄筋との最低寸法のことをいいます
温泉饅頭のあんこが鉄筋なら(笑)、皮の厚さがコンクリートのカブリ厚さ
上の表は40mmを前提としています カブリ4cmないと検査不合格!
細かいところまで考えると、現場はとても大変です これを徹底するのが現場品質です
2年前に、コンクリート強度仕様を
旧公庫住宅基準(21N+温度補正)から、一律30Nにしました
旧公庫の基準は合理的です 昔25年、今35年のローン期間と関係がありました
しかし、住宅を50年以上、安全に使う時代が、やってきています(出来たら、100年)
より永く(耐用年数)、より安全に(耐震設計強度)住める家が、求められていると思います
ここまで、お付き合い、ありがとうございます(謝)
耐用年数に興味のある方はポチッと、、、お願いします(感謝)